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要 旨:段階的弾性タイツ(GCT)が筋酸素動態に及ぼす影響について検討した。成人男性14 名
に直立姿勢および座位姿勢による自転車エルゴメータ運動をGCT 着用,非着用にて実施させた。
外側広筋(VL)および腓腹筋外側頭(GL)の酸素飽和度(TOI)を近赤外空間分解分光法にて測定した。
直立姿勢ではGL のTOI は中等度以下の運動にてGCT 着用時に有意に高値を示した。GCT 着用は
中等度以下の運動時における下腿筋酸素飽和度を増加させることが示唆された。結 論
自転車ペダリング運動中における段階的弾性タイツの着圧は足関節部および下腿部より大腿部の方が小さくなっており,運動中においてもグラデーションが維持されていることが明らかとなった。しかし,段階的弾性タイツの着用は,自転車運動中の心拍数や酸素摂取量には影響を及ぼすことはなかった。一方,下腿筋の酸素飽和度に関しては,筋ポンプ作用の大きい高強度運動時には影響を及ぼすことはなかったが,静脈鬱血の生じやすい直立姿勢での自転車運動では,中等度強度以下の運動において,腓腹筋における酸素飽和度は増加していた。したがって,段階的弾性タイツの着用は,筋弛緩期の多い間欠的な運動や立位姿勢での中等度以下の運動において,静脈還流を促進する効果がある可能性が示唆された。